レジナルド・ブレイス氏の墓参

2021年 05月 02日

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前エチオピア大使の松永大介さんと北鎌倉駅で待ち合わせて、東慶寺のレジナルド・ブレイスさんのお墓参りに行って来ました。

松永さんの親友のアラン・スペンスさんが、只今レジナルドさんの小説を書かれていて、そのアドバイスをされていると言う事でご一緒したのです。

さまざまな資料には、鈴木大拙居士の裏に埋葬されているとあるが、本当に真後ろに眠られてました。

レジナルド・ブレイスさん(以下師)は、学習院での上皇陛下の英語の先生で、昭和天皇の「新日本建設に関する詔書」の作成にも関わられた日本通のイギリス人です。

師は、戦前は京城大学(ソウル大学)で教鞭を取っており、俳句にも造詣が深い方でした。

ソウルにあった妙心寺別院の華山大義老師について参禅もされており、深く日本を理解された方です。

その後は、金沢で教師をされて、終戦前に収容所に収監されました。

その後、学習院に職を得て皇室との関わりを持つようになります。

新日本建設に関する詔書に関しては、「人間宣言」などと学校では強調するが、実は外国人に対して誤解のないようにと苦心されており、決して学校が教えるような、天皇陛下が神という席を降りてきたと言うことではないことがわかります。

国民との2000年以上にわたる信頼の証であって、超能力を持つような絶対神のような神ではないと言うことに尽きるわけです。

そしてその根源は、明治天皇が表した日本発の民主主義、五箇条の御誓文によると。

http://www.chukai.ne.jp/~masago/gokajyo.html

そして、その五箇条の「万機公論に決すべし」と言う考えは、御誓文は聖徳太子の十七条憲法に由来し、希望を失った国民よ我が国に誇りを持てと言うのがその趣旨なわけです。

昭和天皇は、五箇条の御誓文の抜粋だけを載せようとしたのだが、マッカーサー元帥よりこのような素晴らしい内容は、全文載せるべきだと指摘された経緯を持ちます。

この雰囲気作りに師の果たした役割は、少なくないと思うのは私だけでしょうか。

円覚寺では、毎月28日に師の回向をされているそうです。

4月29日の昭和の日を過ごして深く感謝申し上げます。

手前は大拙居士のお墓。奥がレジナルド師のお墓。

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