まず仏壇は、本尊さんを安置してまつるところです。仏壇を買ってきたら和尚さんを呼んで開眼の供養をいたします。仏壇は家の中にあるお寺ですので神聖な修行の場であるわけです。開眼をして初めて仏壇としての意味があるのです。
最上段の真ん中にご本尊を安置します。ご本尊は禅宗では一般的に釈迦如来です。しかし、代々受け継がれたご本尊があればそのご本尊が一番よいのです。その脇には右に文殊菩薩、左に普賢菩薩もしくは右に達磨大師、左に臨済禅師をまつります。これらは必ずしも仏像である必要はありません、掛け軸でもよいのです。
2段目に仏弟子である、皆様のご先祖様の位牌が並びます。過去帳がある場合はこの段の真ん中に据えてください。
3段目にお供え物がそれぞれ並びます。真ん中にご飯、その両側に茶湯器、高坏(上に菓子と果物)を起きます。ご飯は毎日昼までに新しく炊いたものを上げましょう。お茶とお湯は毎朝換えるようにします。
最下段もしくは経机には、花と香炉と燭台が並びます。香炉1つ、燭台1つ、花器1つで三具足と言い、さらに燭台1つ花器1つで五具足と言います。
手前に小磬(鐘のこと)線香立て、を置きます。木魚がある場合は右下に置きます。
法事をやるに当たっては、早めに親戚縁者と法要の日時をおおまか決めておきます。少なくとも3ヶ月前に寺に行って法要のお願いと、日時の詰めをいたします。このころ皆さんに食事をお出しする場合は予約をしておきます。予約をするときは住職が席につけるかも確認してください。続いて引き物を注文します。49日法要の時には49日餅をお供えする習慣があります。餅をどのようにするか決めておくとよいでしょう。3週間ぐらい前になったら法要に出席される方の中で塔婆をあげたいという方の名前を控えておいて寺に連絡します。能満寺に申込用紙があるので、それを利用してください。このころ花や供物を上げられる方がいたら一緒に注文しましょう。
前日もしくは当日の早くに、墓所に行って掃除をします。お経が始まる30分前には寺に行っておきましょう。このときお位牌と遺影がありましたら必ずお持ちいただけるようにおねがいいたします。親戚が集まりましたらお茶を用意してありますので、皆さんで召し上がってください。お布施と塔婆料はこのとき住職に渡してください。仏前にお供えいたします。
お経が終わってからお墓参りとなります。
食事(お斉)の席に着いたら施主は下座に座って挨拶をします。位牌と遺影は食事(お斉)の席に持っていって陰膳とともに据えます。コップに今日の仏様の好きだった飲み物を差し上げましょう。続いてあらかじめお願いしておいた長老などに献杯の発声をお願いいたします。
皆さんの食事が終わる前に引き物の確認をしておくとよいでしょう。お茶が出る頃を見計らって締めの挨拶をします。
お釈迦様が入滅後(亡くなった後)、その遺骨を弟子たちが分骨してたくさんの塔に納めたのが始まり。それ塔のことをストューパという。日本に伝わったときには卒塔婆(そとうば)となり5重の塔や3重の塔、5輪塔を意味するようになった。いまでは木の板でできた塔婆となり法要の時のみならず、ことある度にたてて供養をするようになったのである。塔婆をたてることはお釈迦様に拝をするのと同じ功徳があると考えられている。
能満寺では塔婆1枚につき3000円をお願いいたしております。
塔婆にはお経や禅語、戒名、供養日、施主の名前などが示されています。立てるときは戒名を手前に見えるようにして立てます。
一年間に本尊さんのご供養(付け届け)は春夏秋冬の4回です。3年滞るとまとめて本尊供養をしていただきます。
能満寺では、禅の教えを知っていただくための会を実施しています。
坐禅や御詠歌、写経を通じて、仏様の教えに触れ、自分自身を見つめ直してみる時間を持ってみませんか?
下記の時間にやっておりますが、念のため、事前にご連絡をいただけると幸いです。
マインドフルネスという言葉が最近話題になっています。
これは、日本の禅の考えがアメリカに広まり、一つの瞑想の体系となったものです。
呼び名は違いますが、仏教の坐禅とほとんど同じことです。
アメリカでは、経営者などの間で話題になり、心を落ち着けるための手段として、学ぶ人が増えています。
能満寺では、毎月第4土曜日の7時ー8時の時間で、坐禅会をやっております。
週末の朝の静かな時間、そっと自分自身の内側を見つめる時間を持ってみませんか?
十三参り(じゅうさんまいり)は、虚空蔵菩薩の縁ある13という数にちなんで旧暦の3月13日に数え年で13歳になるお子さんの成長を祈って行われるご祈祷です。虚空蔵菩薩は空海が百万遍お唱えして、あの記憶力を得たという仏様で知恵と福徳を授けて頂けます。別名「智恵参り」、「智恵もらい」といいます。
まず好きな漢字1文字を半紙に書いてお供えしご祈祷します。お守りとお供物を頂いて帰路につきます。お帰りの際、振り向いたものは頂いた智恵を返さなければいけないと言われ、階段を下りきるまでは後ろを見てはいけません。
この日はお子様の健康と成長を祈り、本人にとっては両親や祖父母、周りのすべての者に感謝をする日となります。